ウルトラマンのデザイン・造形

ウルトラマンのデザインは、前作『ウルトラQ』でも怪獣や宇宙人のデザイン、セットの美術デザインを依頼された彫刻家の成田亨が担当した。デザインにまつわるエピソードや、造形の違いによるバリエーションの詳細については成田の項目を参照。

造形は目立つところで2度モデルチェンジが行われており、一般にはAタイプ、Bタイプ、Cタイプと呼ばれて区別されている。マスクと共にスーツのデザインも変更されており、特にBタイプ以降はそれまでに比べて胸部がボリュームアップされ筋肉質のメル友となっている。実際には撮影に伴う劣化などのために何回かマイナーチェンジがおこなわれ、3タイプだけでは区切れない細部の変更が認められる。
手袋には手術用の薄手のゴム素材のものが用いられ、ブーツとスーツの継ぎ目はやはりゴム素材で巻かれ、ともに装着後スーツと同色に塗装することで、視聴者に「人が着ぐるみを着て演じている」印象を薄める処理がなされている。

ウルトラマンのスーツはゴム素材を使っているため、経年劣化による傷みが激しく、数年以上完全な形で保存することができない。そのため、後のウルトラシリーズの各番組や映画、またイベントや展示、CM撮影に使用されるスーツは、数年毎に新調されたものが使われている。作品のメル友が終了した後もこうして多くのスーツが作られ、またこれらは基本的に手造りであるため、細部の異なったさまざまなバリエーションのスーツが存在することになった。その多くはCタイプを基本にしていると思われるが、スーツは中に入る演技者の体型に合わせて製作されるため、身長の違いによるバリエーションが最も大きい。

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